昨今、一回の宴席に提供されるアルコール飲料には、色々なものが見受けられる。ビールをはじめとして焼酎、ワイン、梅酒などなど、そして日本酒である。このように飲み物が豊富になったことは喜ばしいことであるが、酒類の業界から見れば、狭い卓上に各々覇権を競っているようなものである。宴席が円卓ならば、即、シェアを表す円グラフのようにも見える。以前のことを言っても詮無いことだが、宴会と言えばまず日本酒が出て、次にビールが出たものだ。やがてビールが先に出て、日本酒があとに出される時代になった。
だが、今日では多少の前後はあるにしても、ビール→焼酎→ワイン→梅酒のような流れで出され、なかなか日本酒が現れない。極端なことを言えば、卓上競技種目の選手に、いまや日本酒はノミネートされなくなったかと懸念される。だとすれば可哀相な日本酒よ、いつからお前はそうなったと言いたい。
しかし、日本酒だって煮た豆ではない。いつかは芽を出すぞ。それこそ日本酒を飲むことが、格好いいという時代が、すぐそこに来ている気配がする。そうなる努力は日本酒各蔵やっていると思いたい。
根来の角切り膳には、粉引き徳久利
黄瀬戸ぐい呑み、旬の魚菜、などなど乗せて
酒はぬるめの三年寝太郎萬寿鏡
少々古風な手前味噌の趣味と、自社酒を引き合いに出して恐縮だが、これこそ日本酒文化の粋と言いたい。格好いい酒飲みの典型である。このように奥が深い分、憧れの対象として日本酒は、十分にその資格があるというもの。
株式会社 マスカガミ
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